緑谷くんと、とりあえずの挨拶だけ送り合った画面を眺める。なにか送ってみてもいいのだけれど、無意味なおしゃべりに付き合わせるのも気が引けた。本当はくだらない話を沢山したいけど、さすがに夏休み中も補習補講特訓特別授業に浸かりきっているらしいヒーロー科の貴重なプライベートを削らせるほどではない。本当はマジでくだらない話をしたいけど。意味もなく恋バナとか昔話とかヒーロー名はもうあるのかとか、そういえば響香ちゃんはどんな子なのかとか、教室での焦凍はどんな感じなのかとか、キレ芸の子の名前を知らないままだなとか、寮に入るにあたって引子さんはどうだったのかとか、連絡はまめに取ってる方なのかとか、いろいろ話してはみたいのだけれど。でもな、さすがになあ。ぼんやり眺めていた画面に、しゅっと横滑りで入ってくる通知がある。焦凍だ。

『今なにしてる?』
(……)
『暇だったら夜こっち来ねえか。話してえ』

 申し訳ないが見なかったことにして、掲げていたスマホを腹に伏せる。
 共同スペースのソファは広くゆったりしている。夕方を過ぎるとみんな自室へ戻ってしまうのでほぼほぼ無人になる。私も部屋に戻ればいいのだろうけれど、ソファを持っていないのでだらだらスマホを見るにはこっちの方が快適だ。腹の上でピロン、ピロンと通知が控えめに鳴るのを聞きながら目を閉じる。少し寝そうだ。また、ピロン、と何かの通知が鳴る。

(……嫌なわけじゃないんだよ、戸惑いが大きいだけで……)

 言い訳のつもりでもないのだけれど、そんなことを思う。
 極端というか振り幅が大きいというか、わりと激情家で自分の気持ちを表に出すことに躊躇のない焦凍は、見方によっては潔い。それまでの自分を間違えていたと感じたら即座に謝罪して態度と意識を改めることができる。逆も然りで、間違えていないと考えている限りは梃子でも動かない。かっこつけでもなんでもなく、心底素直にそれを行う様子が、羨ましい。と同時に、変わり身の早さに見えてしまう自分のひねくりっぷりを思い知らされて、少し疚しい。いや悪くないけど、この状況では無理もないとは思うけど。でもそれは、なんというか、体感速度の違いであって。私が責められるべきでないのと同様に、焦凍を責めるべきでもないのだ。
 今も無視している私の疚しさを刺すみたいに、ピロン、と通知が鳴る。覚悟を決めて既読をつけるか、いっそ電源を切るか。目を開けて天井を睨んでいると、背後からラグに沈む足音がした。

「……通知すげー鳴ってるけど、起きてる?」
「起きてるよ。おかえり、心操くん」

 この時間まで自主練していたらしい。体操着のままの彼に首だけ振り返る。少し間を開けて返ってきた『うん』が、重くなくてほっとする。

「こんな時間まで練習?」
「勉強。と、自主練」
「おつかれ。頑張ってんね」

 それには返事をしない彼が、何か――『あいつらはもっと先に行ってる』とか――を飲み込んだのが、なんとなくわかる。
 日中に会った女の子だって、ヒーローコスチュームを着て、どうやら訓練の最中だった。彼女一人だけでやってた訳ではないだろう。焦凍の通知からもうかがえる。心操くんがヒーロー科に行っちゃったら、ほんとに会えなくなるんだろうな。そう思いながら眺めていると、視線も向けずに『なに』と聞かれた。気のせいかな、私が心操くんを見るようになったら心操くんはこっち見てくれなくなった気がするんですけど。気のせいですかねえ。

「心操くん、暇?」
「暇じゃない」
「ですよね」
「暇では、ないよ」
「聞いたよ」
「でも、お前と話す時間はある」
「…… うん」

 わかってないだろ、と小さく文句のような声が続く。わかってるつもりですよ、と思うけれど、口に出さない。わかってるつもりですよ。貴重な時間を、手間を、割いてくれている。大事に、扱ってくれている。それを今、ようやく見つめて受け入れられるような気がしているんだ。
 夕方と言えるような時間ではないけれど、夜と呼ぶにも少し早い。腹の上でまた通知音を鳴らしたスマホをポケットに突っ込んで、ソファから立ち上がった。

「お散歩しようよ、心操くん」

 ひとに聞かれたくない話は歩きながら、って漫画で読んだ。
 知ってるはずの時計を確認した心操くんが、やっぱり何かを飲み込んだり受け流したりした様子で小さく溜息をついて頷く。焦凍のことは全然わかんなくってしんどいんだけど、心操くんのは逆にいろんなことが伝わってきちゃって、これはこれでやりにくいというか若干つらいな。仕方がないんだけど。
 たぶん結局、お互いの覚悟とか何かの上に成り立ってるのが人間関係ってものなんだろうから、仕方がないんだけど。

(そういうしんどさから逃げ続けた人生だったからなあ……ちょっとずつ頑張ろ……)

 怖いのも、しんどいのも、恥ずかしいのも、引きずって歩かなきゃならない。とりあえずは今、ここで。
 また通知音を鳴らしたスマホに疑問の視線を向けられながら、ひとまずは寮を出た。


「うおお、まだ鳴る……」
「さっきから放っといていいの、それ」
「たぶん焦凍…… 弟だから」
「……」
「私と焦凍が双子なの内緒ねってやつ、無しになったよ」

 振り返って言うと、それだけでも何らかの事情を察したのだろう。あまり動かない表情が少し皺を寄せる。
 ……今更だけど心操くんって焦凍のことはどう思ってるんだろう。焦凍が私にべったりしていた時期には私と心操くんが喧嘩してたし、良くも悪くも印象が薄い感じかなと思っていたけれど。私の入院時にどうのこうのがあったなら多少は接点があったはずだ。あてもなくただ歩きながら、少しの沈黙を挟んで心操くんが言ったのは『お前はそれでいいの』だった。

「…… それでいいの、とは」
「気に入らないとか調子いいことほざいてんじゃねえとか、ないわけ」
「無くはないけど、……私の勘違いも結構あったんだよね、恥ずかしながら」

 焦凍が私の存在を隠してるっていうのは完全なる勝手な思い込みだったわけだし。それにしたってフルシカトだったが、そこは私も同罪だ。中学時代に『あんたの弟、感じ悪すぎ』と誰かに文句をつけられて、『わかるわかるー! あいつマジ感じ悪いよね! 家でもああだよ!!』で片付けたことがある。私だって、無個性ゆえの放任にかまけて好き勝手に過ごしてきたのだ。お姉ちゃんがいなかったら家に帰ってなかったかもしれない。

「あいつ、俺とお前が付き合ってるって勘違いしてた」
「心操くん知らないかもだけどね、私達けっこうな人数に同じ勘違いされてるよ。むしろ雄英生徒以外にも」
「は? なんで?」
(これは体育祭の放送見てないな……)

 トガちゃんに見せてもらった動画を思い出して黙る。ちょっとネットを漁ったところ朝のニュースの微笑ましいジャンルで取り上げられ、そこからまた広がってコピペの元ネタにされていたので申し上げにくい。知らないままでいさせてあげたい。心操くんの戦略的にはあんまり注目浴びるの良くないだろうしな……そう思うと体育祭の全国放送やめたほうがいいんじゃないのかマジで……。

「……まあ、うん、なんでかは知らないけどそう思われてるみたいよ……」

 厳密に言えば号泣した私の責任なわけだが黙っておこう。こんなことになるなんて思わなかったんです。
 納得いかない顔を向けていた心操くんが、まあ別にそれはいいけど、とだけ呟いた。別にいいのか。私もまあ別にいいけど。どうしようもないだろうし。
 止めてしまっていた足を再び動かして、あてもなく歩く。心操くんが私よりずっと広いはずの歩幅で、それでも大きく離れることなく隣を歩く。

「話したかったことって、それ?」
「いや、あの、……苗字の話」

 言うと、だいたい予想はついていたのだろう、『ああ』と短い返答があった。

「別に急がなくていいのに」
(……わかってはいたけど本当に本気で他意ゼロっていうか、善意の提案でしかない反応だな)

 複雑。ちょっと情けないし、相変わらず申し訳ない。いくら世話係みたいなことになっていたとはいえ、今後の人生まで世話係やる必要はないんですよ。

「あの話、……なんか真面目に受け取られすぎて、避けられて、情けないこと言ったけど」
「うん?」

 なんか言われたっけ? ていうか真面目に受け取られすぎたって、冗談か何かだった?
 寮からだいぶ離れてしまって、人の気配もしなくなった。校舎に残っている学生も、きっともうほとんど居ないだろう。それでも少なくはない外灯のおかげで、互いの顔ははっきり見える。

「なかったことにはしたくない」

 ざあ、と風が吹いた。

「……なんかあったとき、呼ばれる立場になりたいんだよ。障害なく病室に入れるようになりたいんだよ」

 ……入院時、お見舞いに来てくれていたという心操くんの話を、そういえば看護師さんに聞いたことがある。
 優しい彼氏さんね。仲がいいのね。まるで安堵したような表情で言った彼女は、なにを見て思っていたのだろう。

「嵐が起きても、窓が割れても、……あのとき、もっと早く…… 助けられたんじゃないかって、思うんだよ」

 私が眠り続けている間も目覚めてからも、そんなに大きな台風や何かは無かったはずだ。
 ――すげえ暴れてた。いつか彼がそう言ったこと。無個性の標準体型の女が暴れたところで大したことはなかっただろうと、聞いたその時には軽く受け流した内容。何か、あったのだろうか。助けなきゃいけないと思うようなことが。よくは、覚えていないけれど、……透明な壁につきたてられた手のひら。大きな口で、たぶん聞こえなかったけれど、名前を呼んでくれているのはわかった。そうだ、窓越しだった――心操くんを認識した瞬間に、スイッチが切れるみたいな感触がした。
 不意に、目覚めてすぐは上手く立ち上がることもできなかったのを思い出す。病室にやってきたエンデヴァーさんと、その背後にいたお姉ちゃんや焦凍や夏兄。家族。ずっと来てくれていたという心操くんには、病室を出るまで全然会えなかった。
 それを、彼は、もどかしく悔しく感じてくれていたのだろうか。

「……私、心操くんに、すっごい心配かけてきたんだね?」
「…………今更それか……そうだよ……」
「ごめん」

 ほんとにそうだ。今更だ。今にならなきゃ、わからなかった。
 恋愛云々とか、轟家のどうのこうのばかりでなくて。もっと深く純粋に、ただただ直感に従うように、……きっと、ヒーローが誰かに手を差し伸べるのと同じような衝動で、大事に思ってくれていた。それを、今、ようやく認識する。

「――ごめん。ありがとう」
「いいよもう」
「けど」
「けど、なんだろ」
「……」
「わかるよ、俺も」

 体の横に下げていた手を、ぎゅっと握る。薄く笑う心操くんは、初めて会った時よりずっと表情豊かになった。いろんな顔を見せてくれるようになった。会ってまだ大体半年。この半年で色々変わって、色々育った。私と心操くんだけじゃなく他の人や他の事も。お姉ちゃん、夏兄、焦凍、エンデヴァーさん、お母さん。

「……私、もうちょっと、戦えると思うんだ」

 お父さん。十兄。ゴリ兄。ジェノス。先生。
 半年前には持っていなかったものを、知らなかったことを、今の私は知っている。無条件に愛される安堵や先生が悔やんでくれていたこと。ゴリ兄がいつも優しくいてくれたこと、哀しくて強い十兄のこと、可愛くなくて単純でかわいい、逞しい弟弟子。彼らがくれたものを持っている。

「だから、……まだ、当分、轟でいたい……」

 いつもどこか大人びた、諦めたような、仕方ないなっていうような顔をする心操くんが、はにかむことを覚えたばかりの子供のような顔で笑った。

「そう」

 その短い音に、色々なものが詰まっている気がする。
 心配させてきた、不安にさせてきた、十五そこそこの男の子に、結婚とかいう極端な解決策を考えさせるほど引っ掻き回してきた。それを少しだけ、解消できているといい。

「ひどい奴だなあ、轟」
「……なにが?」
「男の気持ちとか全然わかってない。自分にも他人にも鈍感だし過信が過ぎるし誰のことでも庇うし」
(おっと日頃の恨みが出た気配)
「でも、うん、……そういうやつなんだよなあ」

 溜息交じりに紡がれたその言葉が、どんな感情を経てどんなところに収着したのか、私にはきっと完全にはわからない。だけど、安心してくれている気がした。彼が私に向ける心配が――言い様によっては、信用のなさが。ちょっと小さくなったような、そういうものとして受け入れてもらえたような。

「心操くん」
「?」
「私、そんな簡単に死なないからさ。大丈夫だよ」
「…… そうかも」
(お、同意を得られた)
「今日初めてそう思ったよ」
「初めて……?」

 私みたいな図太い人間を捕まえて、初めて死なないと思ったと……?
 自分で言うのもなんだけどヴィラン連合で過ごしてもそれなりにやっていけた女よ私は! あれは周囲の人がめちゃくちゃ親切だったおかげではあるけど! って言ったら面倒ごとが多そうだな黙っておこう。警察でも学校でも『ヴィラン連合であったこと、ですか……? すみません、よく覚えてないんです。あまり人とも会わなかったし……』で済ませたし。まあ嘘はついていない。私が顔を合わせたような相手の情報は元々あった。

「いつ消えてもおかしくない感じだった」
(…… もしや心操くんも焦凍もそれであんなに生き急いでた? 焦凍の『一秒でも早く』ってそのせい?)
「この死に急ぎ野郎がって思ってた」
「初めて聞いた」
「お前普通にウケそうでやだった」
(確かにウケたかもしれない……)
「でも、――」

 そこで、迷うように言葉が途切れる。一瞬わなないた唇が、強く閉じて、開く。

「信じるからな」

 …………死なないよ、と。今までは、言っても信じてくれなかったのかもしれない。私も、何も考えずに言っていたのかもしれない。死なないよ。そんな簡単に死なないよ。そう口にしたとして、人は案外あっさり死ぬことも私はよく知っている。だからこそ。

「うん。信じて、心操くん」

 半年前だったらきっと言えなかった台詞を、笑って言える。

「……絶対、瀕死の怪我したり誘拐されたりしないの条件な。また何かあったら法律方面から固めていくから」
「こわ…… 大丈夫でしょ。寮生活だしこの年齢だし、そんな大事件そうそう起きないでしょ」
「……」
(疑わしい目をされている気がする)

 この調子だと本当に誘拐された云々の話を知っていたりするんだろうか、結構よくある話だと思うんだけど。無個性は実験台としてもベストだし、行方不明になっても騒ぎになる可能性が他よりちょっとだけ低い。もちろんそれは家庭環境にもよるだろうが。
 ――心操くんも、ひねくれもの扱いはされるけど。確かに決して素直な人ではないけど。でも、正しく愛情に満ちた環境で育った人なんだろうな。私みたいなのは彼にとって初めて出会ったケースだったのかもしれない。轟家程度の荒んだ家庭環境はそう珍しくもないんだろうけどなあ。

「……ていうかさ、別に結婚って手段じゃなくてもよくない? 基本的には人生に一回しかないことなんだってわかってる?」
「轟は俺を五歳児かなんかだと思ってんの?」
「心操くんこそ私を幼女かなんかだと思ってませんかね」
「ねえよ」
「早いよ。そうじゃなくてさあ、……助けよう守ろうとしてくれてるのは知ってるし、ありがたいと思ってるけど。私べつに心操くんにヒーローになってほしいわけじゃないんだよ」

 君の夢は尊いとは思うが。応援したい気持ちではいるけれど。この世界でもヒーローと呼べるような人に出会ったし、彼のことも好きだし、憧れるとも思うけど。今になってまだ『ヒーロー』に、エンデヴァーを連想したりはしないけれども。

「……ああいうのは、その、……友達としても、女の子としても、ちょっと情けないから、さあ……」
「……」
「……ただの心操くんとして……轟の隣にいてくれたら、嬉しいんです、けど……」
「…………」

 顔が見えない。私が俯いているからだ。
 いや、なんか、間違えたな? 間違えてないけど何かを、表現か何かを、間違えたな? 生ぬるい空気が通り過ぎていく。じわじわ頬に上る熱と、心操くんのぽかんとした様子が伝わってくるのがつらい。

「あー間違えた! 変な感じになった今のなし! 訂正! 普通に! 一緒に戦っ、もちょっと違う、お互い頑張ろうぜ! おう! みたいにしてたいんですけど!!」
「……」
「ウケてんじゃねえ畜生!! どうせ日本語が不自由だよ!!」
「いや、ふ、まあ、わかっ、ふふ」
「ウケてんじゃねえ!!!」
「思ってたんだけどさあ、轟」
「、なに」
「もてないだろ」

 突然の罵倒。
 ぎゃあぎゃあ騒いでいた心が一瞬で静まり返るのがわかったけれど心操くんにもありありと伝わったらしい、折れて震えていた上半身からまた笑い声が聞こえたのでその肩を強めに叩いておく。

「確かに? そういう話題にのせてもらったことありませんけど? たまにあったかと思うと厄介な男か変な話ばっかりですけど?」
「いや、あっても気付かねえんだろうなあって。馬鹿が風邪ひかないみたいな話で」
「罵倒じゃねえか」
「……轟、本当ばっかだよなあ」
「罵倒やん」
「ばーか」
「なんで! 急に! 罵倒!」

 強めの肩パンを再度繰り出すも笑われて終わる、前よりダメージが通っていないのが感触でわかる。ほんとよくこの短期間で鍛えていらしていいことですね! 腹立つわ!
 そうしていると、遠くから騒がしい声が聞こえてきた。複数人が固まって賑やかにわあわあ言っているので、どこかのクラスが遅くまで何かしていたのだろう。集団で、寮の方向に向かっていく。それに一瞬視線を取られていた心操くんが、なにか見止めたようで表情を変えた。少し苦々しく、むすっとしている。

(……ヒーロー科か)

 そういえば焦凍の連絡を放置したままだ、そろそろ返事した方がいいかも。と、ポケットに手を入れようとしたところ、肩をとんと叩かれた。見ると、拳がゆるく向けられている。

「『お互い頑張ろうぜ』?」
「…… そう!」

 拳を突き出し返す。ぶつけ合ったところで、ヒーロー科の集団もこちらに気付いたらしい。その群れを離れて一人が駆け寄ってきていた。

(響香ちゃんだ)

 片手にスマホを握っているから、たぶん昼間にできなかったIDの交換のことだろう。響香ちゃん! 声に出して名前を呼ぶと、隣からぎょっとした気配と、響香ちゃんの笑顔がぱあっと明るくなるのがよくわかる。ぞろぞろ寮に戻っていく数人と、列を離れてこっちに歩いてくる数人の影が見えた。


(完)
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2020.06.09